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アポちゃんは、もうすぐ1歳のヨークシャテリアです。


アポちゃんの右目は、乾性角結膜炎、ドライアイとも呼ばれていますが、涙の分泌量が少なく眼が乾いてしまう状態です。今日はその診察も含めてきてもらいました。




涙の量が多いか少ないかに関しては、シルマー試験というもので確認します。上の写真はその試験でつかった試験紙を写したもので、アポちゃんの治療経過を見るのに検査を実施したときのものです。15の目盛りより多く涙が出ていれば正常です。先日行った検査ではアポちゃんの右眼は14の目盛りまでで止まっていたので、少し涙の量が少ない状態です。


ちなみにアポちゃんは治療開始する前が、3目盛りくらいまでしか試験紙が濡れなく、重度の涙の減少がありました。


ドライアイの原因としては、眼の涙を出すところが免疫的に破壊されてしまうために起こることが多いと言われています。なので、免疫を抑えるお薬使うと大学で習いました。オプティミューンは免疫を抑える目薬です。




オプティミューン、お高いお薬です。


しかし、最近の受けたセミナーで、自分が大学で習ったときには名前が出てこなかったお薬を使うようになってきているよーという情報があったので、アポちゃんはその点眼液からスタートしました。


作用は複雑なので説明ができないのですが、涙の分泌を促してくれるという点眼液です。アポちゃんは、ジクアスという点眼液で症状が改善してくれました。




1ヶ月ほど前は右眼が乾燥して、目やにがたくさんついていた状態でしたが、今はなにもなかったかのように過ごしてもらっています。よかったです。



コロナが蔓延してしまい、なかなか遠出がしづらくなってしまいました。その反面、獣医業界でもウェブをつかったセミナーがかなり増えてくれました。地方の動物病院としては、東京などに行かなくても、自宅にいても情報が入ってくるのでありがたい限りです。


このままアポちゃんの目がいい状態でキープできることを祈っています。

 
 

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