昨日、つまようじを食べてしまったということで来院されたわんちゃんがいました。
これが実物です。
つまようじの誤食はちょっとめんどうくさいです。
通常、布類とか誤食した場合は、薬剤を投与して吐かせることをするのですが、
つまようじなどの先が尖っているものは吐かせたときに、それが食道とかに刺さってしまうことがあるので、原則吐かせず内視鏡を使って取ってきます。
加えて、取手がついている竹串とかつまようじは大変です。先っぽが胃や腸を貫通させてしまうことがありますし、去年もうちの病院で竹串を食べて、腸に穴をあけてしまい手術したわんちゃんがいました。
そして、かつ、今回大変なのは、つまようじの素材がプラスチックということです。通常、胃内に異物がある場合は、UFOキャッチャーの手先のようなものをつかって、異物をキャッチしてきます。しかし、プラスチックの場合は、表面がツルツルなので、滑ってキャッチすることがすこぶる難しくなります。
では、どうしましょうかと考えたときに、先が輪っか状になった器具があります。カーボーイがブンブン振り回しているようなヒモを思い描いてもらえればいいと思います。
つまようじの出っ張っているところに輪っかをかけてしめて、胃から回収してきました。
実際に内視鏡で取ってきている画像は、作業に夢中になってしまい1枚も取っていないのですが、上の写真のように回収してきています。麻酔をかけて10分もかからないうちに異物を回収してくることができました。
・・・とまぁ、ここ最近見た、セミナーの動画で、誤食してしまったプラスチックのおもちゃを輪っか状のものを使って、胃から回収してきたという動画を見たので、ある程度施術の前にシュミレーションができていて、短時間で作業が終わりました。
よかったです。
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