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先日、2月に亡くなってしまったタローちゃん家のお母さまがケーキを作って持ってきてくださりました。病院スタッフ全員でいただきました。プロなのではないかと思うくらいしっとりと、甘すぎず、たいへんおいしいです。お店で売っていても普通に買って食べようと思います。


ごちそうさまでした。




ケーキを持っていただいたときに、自宅で撮ったタローちゃんの写真も持ってきて見せてくれました。病院で撮って写真はどれも怒った顔をしているのですが、自宅での写真はびっくりするくらい穏やかでした。


なんだかなぁ。。。





これも先日ですが、眼科に行ってきたときの話です。私は目が悪いので、普段コンタクトをつけています。コンタクトの定期購入・検診で待っている間、目の前にたまたま地元紙があったので社説だけでも読むことにしました。


書いてあったことは、とある小学校の今年卒業した6年生たちの将来夢についてでした。「獣医さん」と書いた子が2名いたみたいです。






うそでしょ?



なんか小学生の夢ってパイロットとか、運動選手とかではないのか?獣医さんはわりとマイナーなお仕事だと思っているのは私だけなのでしょうか?


ちょっとだけ、獣医さんのお仕事の話をしてみたいと思います。


獣医さんと言ってもいろんな仕事があります。私みたいにワンちゃんやネコちゃんを相手にしている獣医さんもいれば、牛とか馬の大きい動物を相手にしている獣医さんもいます。私の同級生には食肉の衛生管理にかかわっている子もいます。


私自身が小動物の獣医師としてしか働いていないので、語れるのは小動物の獣医師としての仕事だけなのですが、けっこう大変だと思っています。


基本なかなかお休みがとれない仕事だと思っています。休診日とか勤務医時代の休日の日は、高確率で調べものをしています。自分だけが特別そうしているわけではなく、多くの獣医さんがそうなのではないでしょうか?休日明けに来るうまく病気がコントロールをとれていない患者さんたちに「次どうしようか」と作戦を練っていたり、また次の日に控えている手術のシュミレーションなどを行っていることもあります。人間のお医者さんもそうだと思うのですが、診察をしている時間以外が仕事としてわりと大事になってきたりすることがあると思っています。・・・ほかのお仕事もそうかもしれませんね。


また、獣医療のお勉強だけではなく、お仕事をするうえで大事なことも考えなければなりません。


私自身、性格が内向的なため、人とコミュニケーションを取ることが今も昔も苦手でいます。仕事を始めて10年経つものの、時々自分でも「自分なに言っているんだろう」と自分の説明のわかりづらさに絶望を感じることがあります。どうしたらわかりやすく伝わるか、どう表現したらいいのかと、書店に並んでいる本を眺めることもあります。



夜中も入院している患者さんが具合が芳しくなかったりすると睡眠時間が少なくなってしまうこともあります。けっこう生活が不規則になります。そんな中でも風邪をひかないように体調管理には気をかけないといけません。寝不足になったり風邪をひいたりすると余裕がなくなって、せっかく来てもらっている患者さんにも冷たく対応してしまうことが出てきてしまいます。後から反省して「申し訳ないことしたな・・・。」と思うことは多々あります。本当に不愉快な思いをされた方々には深くお詫び申し上げます。



嫌なことがあってお酒を飲んで忘れたいとも思うこともあるのですが、お酒の味は好きでもあまりアルコールに強くないのと、自宅と病院が離れているためと二日酔いもできないので、1年でお酒を飲む回数は指折り数えるくらいに私はしています。



なんか夢がない文章になってしまいました。。。



でも私自身、小学生や中学生の子に「獣医さんになりたい」と思ってくれる子がいることにうれしさを感じていますし、未来が明るく感じています。



数年前に過去に私の働く姿を見て、「私も獣医さんになりたい」と言ってくれた女の子がいました。


「絶対お医者さんの方がいいよ」と伝えましたが、心底うれしかったです。



その女の子もおそらく今は中学生くらいで、仮に獣医さんになるとしたらあと10年後くらいだと思います。


途中で別の夢ができたら、別に獣医さんにならなくてもいいと思っています。好きなこととかやりたいことをどんどんやってほしいです。


獣医さんになってくれたとしたら、覚えていてくれたら、私のことを探してほしいなと思っています。


それまで自分はなにがあっても辛いことや苦しいことがあっても獣医師としての仕事にしがみつければいいと思っています。




ぴーちゃんが自分のことを探しにきてくれた時の写真です。


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