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  • 5 日前
  • 読了時間: 4分

上越市内雪がすごいですね、昨日も今日もいったいいくら雪かきをしただろうか、、、というくらいですよね。


雪かきが絡む事故が出ているようで、今日もこれからも、気を付けて雪かきしましょうね。


さて、久しぶりに獣医さんっぽいこと書きます。


ねるちゃんはトイプードル1歳の男の子です。


先日の金曜日に足の手術を頑張ってくれました。まだ足がうまくつけないのですが、元気食欲はあるので、本日退院します。ご自宅で安静です。1週間ほど経ったら再診・抜糸に来てもらいます。


さてさて、ねるちゃんはどんな病気でどんな手術をしたかというと、病気はタイトル通りです。


大腿骨頭壊死症といって、若い小型のワンちゃんで起こってくることが多い病気です。レッグ・ペルテスとかレッグ・カルベ・ペルテスとも呼ばれることがあります。


おそらく原因は詳しくはわかってはいないと思うのですが、遺伝とかの絡みもあるのか、股関節と後ろ足の関節をつくっている、後ろ足側の骨の大腿骨の骨頭部分が、血流が滞ってしまい、腐って変性してしまうという病気です。



これはねるちゃんの骨頭です。手術で切除してきました。


通常骨頭は、よく管理されているスキンヘッドみたいにつるつるです。表面が軟骨に覆われております。


が、骨頭壊死が起こると、血流が滞ってしまうため写真のように骨頭が変形し、ねるちゃんの場合は、軟骨の一部が消失しておりました。一部クレーターみたいにボコってなっている部分があるのがわかりますかね?


関節が滑らかでなくなったり、軟骨の下の骨が露出してきてしまうと痛いのでしょう、ねるちゃんは1か月前くらいから片足を上げるようになってしまったため、先日手術したのです。


手術はいくらか方法があるよなのですが、当院で手術する場合は、ほぼほぼ一択です。痛みの原因になっている骨頭の部分を骨頚の部分も含めて大幅に切除してしまう手術をねるちゃんにしました。



手術前はこんな感じです、



これが正常な子のレントゲンですが、形が違うのわかりますかね?同じ1歳くらいのトイプードルのレントゲンです。



手術後こんな感じです。



大学4,5年くらいのときに、大腿骨頭壊死症を学び、この手術に関して講義で学ぶのですが、「こんなことしたら歩けなくなるんじゃないか?」ってびっくりしたを覚えていますし、みなさまもそう思われた方もいるのではないかと思います。


びっくりするのですが、大丈夫なんですよ。


骨頭がなくなってもまわりの組織が関節の代わりをしてくれて、足をつくまでには数か月かかりますが、ないもなかったように歩いてくれるようになるのがほとんどです。


わんちゃんは4足歩行です。前肢にかかる体重の割合が60%程度、後肢にかかるのは40%程度です。


ヒトは2足歩行で、後肢にかかる体重は立位で100%です。ヒトでは到底考えられない手術なんでしょうけど(たぶんヒトだと人工関節とかいれるのかな?)、後肢にかかる体重の割合が比較的少ないわんちゃんだからこそ可能な手術なんでしょうね。


ちなみになんですが、骨頭が腐っているんだから骨頭だけとればいいんじゃないかとおもうのですが、骨頭+骨頚をとることが大事みたいです。骨頚が残ってしまうと足が動く際に、骨盤の骨と骨頚が当たって痛みの原因になるようです。



なので、骨頭+骨頚がしっかりとれるように、切り落とすところをしっかり見きわめて(というか術前のレントゲンであるていど想定して)切除してきます。



合併症としてですが、股関節の可動域は狭くなるのと、後肢の骨が背中側に移動しやすい、つまり短足になってしまうことになります。レントゲンで見ればわかるのですが、傍からみたらわからないレベルです。



ちなみにねるちゃんは、半年ほど前に同じ病気で反対側の骨頭も切除しています。左側の大腿骨が右側と比べると背中側に変位しているのがわかるでしょうか?


たいがいは片側だけ発症することが多いようですが、なかにはねるちゃんのように両側発症する子もいるようです。



書いていて思い出したのですが、とにかく大学の整形外科の講義がむずかしくて、、、というのも急に知らない横文字がわーって出てきて、コワモテの先生がぶつぶつとお経のように「FHOは・・・」とか言ってくるわけで、、、これはどうしたものかと思いながらお経を聞いていました。整形外科のテストもよく通ったかと思います。


以上です。



入院頑張りました!

 
 
 

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