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土曜日の夕方に数日食事を食べないということで来院された猫ちゃんがいました。
よくよく聞くと1ヶ月前にも調子が悪く、近くの病院さんでお薬をもらって、調子が出てきたのですが、また具合が悪くなって食べないとのことでした。
原因追究のために血液検査を行なったところ、ビリルビンという肝臓で代謝されるべき黄色い色素の数値と、肝臓の傷害具合を表す肝酵素の数値の上昇が確認されました。
血液検査の結果(ちょっと特徴的な結果があり)と、肝臓に対して針をさして細胞診を実施したところ、肝リピドーシスという病気が疑われました。
肝リピドーシス、、、少し面倒くさい病気です。
あまり上手に解説できるかどうか、自信がないのですが、
食欲がなくなってしまうことにより、食事からエネルギーが取れないため、「体の中に蓄えられている脂肪を体のエネルギー源に使いましょう」と体がはたらきかけます。
脂肪をエネルギー源として利用するために、肝臓に、体の中の脂肪を運んで肝細胞にエネルギーをつくってね、っと言って脂肪を預けるのです。
脂肪を預かったものの、その脂肪があまりにも大量に肝細胞の中に蓄えられてしまうと、肝細胞が働けなくなってしまいます。
それが、肝臓全体に起こってしまうとどうでしょう、脂肪であふれかえって働けなくなってしまう、機能しなくなってしまう肝細胞だらけになってしまい、結果、肝臓全体が働けなくなってしまう状態になります。
肝臓は生きていく上では非常に重要です。肝機能が損なわれてしまうと生命に関わってきます。
さて、どうしていけば回復するかというと、「食べなくなってしまった原因疾患の治療をしましょう」とか「肝臓が回復するようにお薬とか点滴を流しましょう」とかあるのですが、
何より大事になってくるのは食事です。
食事からエネルギーを供給し、肝臓が再生しましょうねということが一番大切なのです。
しかし、
肝機能が損なわれている子はたいがい、気持ち悪くて食べれない子がほとんどなのです。
今回肝リピドーシスを疑っている子も食べずで、給餌しようとしてもかなり嫌がってしまいます。でも、食べさせないといけない。
なので、食道チューブやら胃瘻チューブやらを設置して、抵抗なく給餌できるようにするのです。
今回の子は食道チューブを設置しました。
チューブを設置するのにどうしても麻酔をかけなければならないのですが、短時間の麻酔であっても肝機能が弱っているためか、なかなか目を覚ましてくれませんでした。
麻酔から覚めて、しっかりしてきてくれたところで、給餌を行っていきます。
数回チューブから給餌しました、、、通常、肝リピドーシスの場合回復するのに時間がかかると言われているのですが、
今日のお昼くらいから回復に向かってくれたのか、少しずつ自力で食事を食べるようになってくれました。
回復するのに2週間とか1ヶ月くらいかかった子もみたことがあったので、自力で食べてくれて本当によかったです。どんどん回復していってくれればと思います。

飼い主様の許可を得てないので背中の写真を撮らせてもらいました。今日の朝は窓からの景色を楽しんでいました。

ぴーちゃんも外の景色を楽しんでいました。

きた。

暑くなってきましたので、動物も人も熱中症には気を付けましょう。



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