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2歳のM.シュナウザーのまるちちゃん、今日は背中にできものができたということで来院しました。本人はいたって元気です。



直径6mm程度の赤色のできものが皮膚にできていました。年齢とか見た目を考えるとこの時点である程度診断ができるのですが、念のため、細い針を刺してどんな細胞が見えてくるかどうかを確認しました。





こんな細胞が取れてきました!診断としては「皮膚組織球腫」でいいかと思います!


・・・少しだけ解説しますね。




上の写真の赤丸で囲ったものひとつひとつが細胞です。細胞の成分は大きくわけて2つに分かれます。「核」(赤矢印)というものと「細胞質」というものになります。


核は細胞の中にある、赤紫色に染まっているもので、DNAがつまっているところです。細胞質は核の周りに存在するもので細胞小器官や酵素など(これらは光学顕微鏡でみても観察できない小ささです)が含まれております。


さて、組織球腫は良性腫瘍の1種と言われているもので、組織球といわれるもの(厳密に言うとランゲルハンス細胞)が腫瘍化してきたものです。教科書的なお話をさせてもらうと若齢の犬で発生すると言われています。例外はいくらでもあって高齢の犬でも見たことはあります。最大の特徴は放っておいても1−3ヶ月くらい経てば自然退縮、つまり消えてなくなってしまいます。


組織球種の腫瘍細胞の特徴の一つに細胞質の辺縁が淡くなっていくものが認められます。載せた写真の画質が悪いためわかりづらいかもしれませんが、今回まるちちゃんから取れた細胞は細胞質の辺縁が淡いものが多く認められたため、そのほかいろんな所見を合わせた上で「組織球腫」と判断しました。



まるちちゃんの飼い主様に「ブログで解説しておきますねー」と伝えまして、記事を書いて見たのですが、、、少し小難しい文章になってしまいましたね。


とりあえず悪い腫瘍ではなさそうなのでよかったです。


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