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  • 執筆者の写真: haraherimasita8484
    haraherimasita8484
  • 10月29日
  • 読了時間: 3分

ブログがご無沙汰になってしまいすみません。


ここ最近、入院患者さんが多く、ブログを書く余力がなく過ごしておりました。


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ぴーちゃんをかまっている時間もあまり取れずにいます。


さて、今日ですが、ワクチン接種をして、アナフィラキシーショックを起こしてしまった子がいました。


ワクチン接種してから30分くらいから自宅で7回くらい吐き戻したとのことでした。


すぐに病院に来てもらったのですが、舌ベロが白く血液が通っていない状態でした。


すぐに血管を確保し、昇圧するお薬を入れて、アレルギー反応を抑えるお薬を入れて、点滴を流してです。


すぐに状態が落ち着いてくれて、今は入院室の中で元気に動きまわっております。



アナフィラキシーは、我々がスズメバチに2回刺されたときに起こる反応と一緒です。アナフィラキシーとわかったら早めの対応が必要となってきます。


アナフィラキシーが起こると、エコー検査でおなかのなかの臓器の胆嚢に特徴的な所見がでてきます。


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胆嚢は通常こんな感じに見えてくるのですが、


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アナフィラキシーが起こると胆嚢浮腫といって、胆嚢の周りにもう1層エコーで黒く映る層が出てきます。


今回の子も胆嚢浮腫が起こっておりました。


午前中にワクチンを接種して、正午くらいから入院管理をしております。


だいぶ元気が出てきてくれているので、退院させたいところなのですが、アナフィラキシーの嫌なところは「二相性反応」といって、最初の反応から数時間から数日の間にまた症状が出てくるということがあります。



先日もワクチンではないのですが、アナフィラキシーショックが疑われる症例が来ました。


午後の4時くらいにアナフィラキシー反応が出てでした。


来院したころには血圧が落ち、体温の低下も起こしていて、危ない状態でした。しかるべきを処置して、体温も上がってきてくれてました。


が、午前3時くらいに確認するとまた意識が低下しており、体温の低下が起こっておりました。


また昇圧処置をして、状態は回復してくれました。


どうも人の方だと、アナフィラキシーショックの二相性反応は最初の反応から6-12時間くらいで起こってくることが多いようです。



・・・ということで、今は12時間経つまでしばらく病院で経過観察している最中です。患者さんを見ながら時間潰してブログを書いています。


午後の遅い時間にワクチン接種をすると夜遅くに二相性反応が起こることを想定しないといけません。気づけなく亡くなってしまう子も出てくる可能性が高いため、ワクチンはできるだけ午前中のうちに接種しにきていただければと思います。



今回の子もなんとか、何事もなく退院できればと思います。


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今、1か月くらいのねこちゃんが病院にいます。夜な夜なミルクを与えております。おなかが空くと「ごはんくれー」と鳴き叫びます。


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子猫ちゃんのお世話も大変です。

 
 
 

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